子どもの矯正治療は、いつから始めるべき?
子どもの矯正治療をいつから受けさせるのが良いのか、悩んでいる親御様は多いようです。一言で「歯並びが悪い」と言っても、出っ歯、受け口、デコボコの歯など、症状は人によって異なるため、最適な時期も一概には言えません。ただし、一つの目安として上の前歯が4本生えそろった頃には矯正治療が可能となります。早く治療を始めれば、その分、顎の成長をコントロールするなど、大人になってからはできない矯正治療が可能となります。
5歳の時に、一度ご相談を!
3歳になると3歳児検診があり、小学校に入学すると毎年歯科健診がありますが、その間は特に歯のチェックをする機会がありません。そのため、当院では、5歳の時に歯を一度検査しておくことをお勧めしています。その際は、一般歯科で虫歯などの確認をするだけでなく、矯正歯科で歯並びについても診てもらうようにしましょう。早めにお子様の歯の状態を確認しておくことで、その子にとっての最適な治療時期がわかりますので、手遅れになる心配がありません。お子様が自分で歯の健康の重要性を認識して、健診を受けることは難しいため、お母様・お父様がきちんと検査を受けさせてあげるようにしましょう。
小児期に矯正治療を受けるメリット
成長に合わせて治療できる。
子どもは大人と違って、発育段階にありますので、それに合わせて治療をすることでお口周りの環境を上手くコントロールすることができます。そのため、大人になってから矯正治療を受けるよりも、きれいに仕上がることがほとんどです。
歯を抜く可能性が減る。
歯並びを良くするためには、歯の本数を減らす必要がある場合も珍しくありません。しかし、子どもの頃に顎の成長を促しておくことで、歯を抜かなければならなくなる可能性を減らすことができます。
骨が柔らかい。
矯正治療で歯を動かす時は、動かす方向の骨が溶けて逆側の骨が修復されるというプロセスを繰り返すことになります。小さいお子様は骨が柔らかいため、これが早く進み、治療期間が短くて済みます。
適応力が高い。
子どもは大人よりも矯正治療に慣れやすい傾向にあります。矯正治療をお口の中に入れていると、歯や歯茎だけでなく、舌や唇も気になってしまうことがありますので、小さいうちに治療をしておくことで、そういったことが気になりにくくなります。
費用が抑えられる。
症状や原因、そして治療方法によっても異なりますが、多くの場合は小さい頃に矯正治療を受けておくことで、治療費を抑えることができます。また、期間も短くなるため、様々な点で負担が少なくなると言えるでしょう。