こんにちは!花田矯正歯科です。
皆さまの中には、お子さまの受け口について悩んでおられる親御様もいらっしゃるのではないでしょうか。
・上の歯より下の歯が出てしまっている
・サ行やタ行などうまく発音できない
・食べ物を前歯で噛みにくい
など
受け口が自然に治ることはほとんどなく、そのままにしておくと発音に影響が出ることもあります。
今回はお子さまの受け口を治すトレーニング方法をご紹介させていただきます。
気になる方は是非最後まで読んでください!
========【もくじ】=============
1 受け口になる主な原因について
2 受け口が体に及ぼす影響について
3 受け口を治すためのトレーニング法とは
4 最後に
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受け口になる主な原因について
受け口の原因として、幼少期の癖や生活習慣、骨の発育や永久歯の生え方など、
様々なことが挙げられます。
特に指しゃぶりや舌で前歯を押す癖、頬杖など長期間続けていると、
歯に力が加わってしまうため、早いうちから癖や習慣をただす必要があります。
また、口呼吸が習慣化していると口がずっと開いているため、
舌が上にあがらず顎の成長に影響が出て過度な力がかかりすぎてしまいます。
上記のような癖によって、上顎・下顎が十分に発達しなかった場合、
受け口になってしまう可能性が高くなってしまいます。
上の歯が本来生える位置より内側に生えてしまったり、
下の歯が外側に生えるなど、歯の生え方に原因がある場合もございます。
受け口が体に及ぼす影響について
正常な噛み合わせの人は、上顎が下顎よりわずかに前へ出ていますが、
受け口の人は下顎の歯が上顎の歯よりも前へ出てしまっています。
見た目はもちろん、発語や咀しゃく、心身にも影響を及ぼします。
見た目が気になる
上の歯より下の歯が前に出ているため、見た目が周囲の人と異なります。
そのため、見た目にコンプレックスを抱いてしまう原因になります。
ひどい場合、顔の歪みへも繋がってしまいます。
発音がしづらい
受け口は、特定の音に対して発音に顕著な影響を与えます。
受け口の場合、舌の動きや位置を制限してしまい、
発音に必要なお口の中の空間にマイナスな変化を引き起こしてしまいます。
例えば、「さ」「ざ」「し」「じ」などの音は舌と歯の間の空間が重要になりますが、
受け口によりこの空間が適切に形成されないため、これらの音が正しく発音できないことがあります。
また、「た」「だ」「な」などの音は、舌の先が上の歯茎に触れることで生成されますが、
受け口の場合、この位置関係が変わってしまい、発音が不明瞭になることがあります。
咀しゃくがしづらい
前歯には食べ物をちぎる役割がございますが、受け口の場合は上の前歯が下の前歯より引っ込んでいるため、咀しゃくがしづらくなります。
そのため、お口の中に食べ物が入ってきても噛みづらくなり、噛みづらいから力を入れて咀しゃくし、
顎関節にも大きな負担をかけてしまいます。
また、咀しゃくが不十分な事により、消化器官へも負担がかかってしまいます。
消化器官への負担以外にも満腹感を得られにくいため、食べ過ぎてしまう傾向があります。
受け口は上下の噛み合わせが反対になるため、咀しゃくする際に口が自然に開いてしまい、クチャクチャと音を立ててしまう傾向があります。
顎関節症や体の歪みの原因となる
受け口によって噛み合わせが悪くなると、顎の骨に負担がかかってしまいます。
この状態を放置しておくと更に悪化してしまい、口を開けた時に顎がカクカクと音が鳴ったり、
痛みを感じる「顎関節症」になってしまう可能性も高くなります。
噛み合わせの悪さは口腔内だけでなく、首、背骨、腰などの体の歪みの原因にもなります。
肩こりや腰痛などの他に、血行不良によって自律神経にも影響を及ぼすため、注意が必要です。
受け口を治すためのトレーニング法とは
ご自宅でできるトレーニングをご紹介します。
親御様がご指導いただき、お子さまの様子を見ながら行ってください。
①口を閉じ、舌先を左下の奥歯と頬のあいだに、舌をひねるようにして置きます。
②舌先を下の歯列の外側に沿って、右下の奥歯と頬の間までアーチを描くように移動させます。この際、舌先で歯列を外から抑えるようにするのがポイントです。
③次は、舌先を右上の奥歯の内側に置きます。
④舌先を、上の歯列の内側に沿って、左上の奥歯まで、アーチを描くようにゆっくりと移動させます。
この①~④を、1日30回繰り返します。
回数について多く感じられるかもしれませんが、一度に終わらせる必要はなく、分割して行っても問題ございません。
日々の積み重ねが大切です。
また、口をおちょぼ口の状態にして前に突き出す、引っ込めるを繰り返すトレーニングも有効です。
このトレーニングは、鼻下と上唇の間の筋肉と下唇と顎の間の筋肉を鍛えることができ、
受け口の人は特に下顎と下唇の間の筋肉が弱いことが多いため、
上下の筋肉のバランスを均等にする効果があります。
下の歯を舌を押す癖や頬杖をつく癖、うつ伏せで寝ることも受け口の原因に繋がりますので、
特にお子さまは顎の成長の途中ということもあり、このような習慣化している癖には注意が必要です。
親御様が気付いた時点でお子さまに辞めるよう促していただき、まずは親御様とお子さま双方の意識から徐々に改善をしていただければ幸いです。
自力でのトレーニングが難しい場合は、ご相談ください。
最後に
いかがでしたでしょうか。
受け口の原因や影響、ご自宅でできるトレーニングをご紹介させていただきました。
早期治療が望ましいですが、3歳を過ぎても受け口のままだと自然に治る可能性は低くなり、更に症状が進んでしまう恐れがあります。
できるだけ早めの対処・治療を行うことで、将来的に手術を避けることができる可能性も高くなります。
何かお困りごとがございましたら、お気軽に花田矯正歯科までご相談ください。
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