こんにちは!花田矯正歯科です!
今回の記事では「お子さまが矯正治療中に使用するおすすめの歯磨き粉」についてご紹介します!
・歯磨き粉に含まれているといい成分や気を付けるべき成分
・歯磨きのやり方
など、気になることやお悩みを解決できる記事となっております。
是非最後まで読んでくださいね!
========【もくじ】==========
1 矯正治療中の歯磨きについて
2 歯磨き粉に含まれるいい成分と気を付けるべき成分
3 歯磨きのやり方について
4 まとめ
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矯正治療中の歯磨きについて
矯正の治療は長期間に渡ります。
矯正治療中は、お口の中にワイヤーやブラケット、バンドが装着されており、それらの間隙に汚れが溜まりやすく磨きにくいため、虫歯や歯肉炎のリスクが高まります。
矯正治療中の歯磨きはかなり重要となり、歯磨きの仕方を工夫する必要がございます。
歯磨きの本来の目的は食べかすを取り除くだけでなく、歯の表面や装置の隙間に付着した細菌を磨き落とすことです。
もし、矯正治療の期間中に虫歯になった場合、装置を外しての治療が必要になります。
そのため、いつも以上に口腔ケアをしっかり行わなければいけません。
小さなお子さまが歯磨きを嫌がる場合は、親御様が仕上げ磨きをしてあげることで磨き残しを防ぐことができるため、是非仕上げ磨きをしてあげてください。
また、矯正装置自体も清掃が必要になりますが、歯磨き用の歯ブラシを使用すると歯ブラシの傷みも早くなりますので、装置の掃除用に一本歯ブラシをご用意していただく方が長くご使用いただけます。
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歯磨き粉に含まれるいい成分と気を付けるべき成分
歯磨き粉には、含まれることで歯や歯肉にいい影響を与える成分と、逆に入ってると歯に悪い影響をもたらす成分をご紹介していきます。
◆含まれているといい成分
- フッ素
フッ素は虫歯を予防するのに1番効果的で必要な成分だと言われています。
フッ素には歯の強化、エナメル質の修復を促進、悪い菌の働きを弱める等、歯にとって良いことばかりです。
歯磨き粉に含まれるフッ素の上限濃度は1500ppmと決められていますが、「クリニカ アドバンテージ歯磨き粉」や「check-up」はフッ素が1,450ppmと高濃度で含まれているため、おすすめです。
※体内に大量にフッ素を取り込んでしまった場合、フッ素中毒になることがございますので、特に小さなお子さまは飲み込んでしまわないよう、注意してください。
- トラネキサム酸・塩化ナトリウム・グルチルリチン酸
こちらの3種類は、歯茎などの炎症を抑えてくれたり、歯の血行を促進してくれたりと、歯肉炎や歯周病予防に大切な役割を果たしてくれます。
炎症が頻繁に起きる場合は、ブラッシング圧(歯磨きの際に歯や歯茎にかかる圧)が起因している可能性もあるので、ブラッシング方法を見直してみてください。
- 塩化セチルピリジニウム・塩化ベンザルコニウム・トリクロサン
お口の中は菌が繁殖しやすい場所ですが、この3種類は殺菌効果が非常に高い成分のため、このように菌をブロックしてくれる成分が入っていると虫歯や歯周病のリスクも下がって安心です。
◆気を付けるべき成分
- 研磨剤(清掃剤)
歯磨き粉に入ってると歯に悪さをもたらす成分は「研磨剤」です。
皆さんもよく耳にするのではないでしょうか。
研磨剤は削る力が強い成分ですので、歯の周りのエナメル質を強い力で削りすぎると、エナメル質の内側にある象牙質が薄く見えてしまいます。
象牙質は少し黄色い色をしているので、ブラッシング圧を気にせず毎日歯磨きを繰り返すと、黄ばんで見えることがあります。
ただ、研磨剤は悪いことだけではなく、コーヒーやたばこなどの着色汚れを落としてくれるので、この成分が入っていないと歯を元の白さに戻す事は難しくなってきます。
そのため、歯磨き粉に研磨剤が入っている場合は、少量の歯磨き粉でブラッシング圧を抑えめにすると問題はありません。
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歯磨きのやり方について
- マウスピース矯正の場合
マウスピース矯正は取り外しが可能なので、外してから磨いていただきます。
歯磨きにおいては、取り外しができるマウスピース矯正の大きなメリットとも言えます。
歯磨き時間の目安は最低3分。
歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間にしっかり当てて磨きましょう。
また、5~10mmの幅を目安に小刻みに動かし、1~2本ずつ磨いてください。
鉛筆を持つようにして歯ブラシを握って力を入れすぎないように軽い力で磨きましょう。
鏡でみながら歯磨きをすると歯ブラシの毛先の当たり具合も分かるので調節しやすいですよ!
マウスピース自体も綺麗にすることが重要ですので、歯磨き後にはマウスピースも軽く磨いていただくことをおすすめいたします。
その際使用する歯ブラシは柔らかめのものが良いと言えます。
マウスピースに関しては専用の洗浄剤もあるので、気になる方は2、3日に1度つけていただくとより除菌効果は高くなります。
- ワイヤー矯正の場合
ワイヤー矯正を行っている際に普通の歯磨きのように磨いてしまうと、装置ばかりに歯ブラシが当たり装置の奥にある歯が綺麗になりません。
そのため、装置の上側にあたる歯と歯茎の間を重点的に磨く必要があります。
マウスピース矯正でも紹介したように、歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間に歯ブラシの毛先をしっかり当てて磨いてください。
鉛筆を持つように歯ブラシを握り、5~10mmの幅で小刻みに動かし、力を入れすぎないように注意してくださいね。
歯ブラシは垂直に当てるのではなく、斜め45度に傾けて磨くこともポイントです。
また、歯磨きの際には歯間ブラシを併用することで、より綺麗に磨くことができるのでおすすめです。
食べかすが気になるからと言って爪楊枝を使用すると、歯肉を傷つけてしまったり、最悪の場合ワイヤーの形が変わる可能性もありますので、控えるようにしましょう。
より確実に虫歯や歯周病を予防したいのであれば、食べたあとすぐに歯を磨くのが理想的です。
特に矯正治療を行っている間は、装置の周辺に食べかすや汚れが蓄積しやすくなっています。
食べかすが残った状態で長い間放置してしまうと、プラークのなかにいる細菌が食べかすを餌に増殖しやすくなります。
食べたらすぐ歯を磨く習慣を付けることで、口の中に汚れが残りにくくなり、常に清潔感のある口内を保つことが出来るでしょう。
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まとめ
いかがだったでしょうか。
歯の治療中に関係なく日頃の歯磨きは大切ですが、矯正治療中は虫歯や歯周病のリスクが高くなるため、歯磨きは欠かせないものとなります。
上記で述べたように歯磨き粉はフッ素や塩化ベンザルコニウム、トラネキサム酸が含まれているものを使用していただき、ブラッシング圧に気を付け、角度を変えながら全方向から磨いてあげます。
また、歯間ブラシを併用したり、親御様が仕上げ磨きを行うなど、一工夫するだけで虫歯や歯周病のリスクを大幅に下げることが出来ます。
矯正治療の間に虫歯になってしまった場合、一度矯正装置を外してから虫歯を治療し、治療が完了したらもう一度矯正装置を付けることになるケースが多くございます。
そうなると、本来計画していた矯正治療の期間より大きく長引いてしまうことにもなってしまいます。
歯磨き粉の味が苦手だったり、そもそも歯磨きが苦手なお子さまは多くいらっしゃいます。
矯正治療中でもそうでなくても、歯磨きがいかに重要かをお子さまにも知っていただき、大人になっても綺麗な天然歯を残せるようケアしてあげましょう。
かかりつけの歯科医院でブラッシング指導を受け、歯磨きの質を向上させることも重要です。
矯正治療中の歯磨きについて、気になることや不安な事があれば、是非当院までお気軽にご相談ください。
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