①  乳歯から永久歯へ生え変わる時期について

② 乳歯が抜ける順番と抜ける本数について

③ 生え変わり時期に注意して欲しいポイント

• ■ 乳歯の虫歯

乳歯は永久歯が生えることで役目を終えますが、乳歯が虫歯になってしまうと後から生えてくる永久歯列に影響が出ることがあります。


永久歯が生える時期よりも早くに虫歯で乳歯を失ってしまった場合、その歯の両隣の歯が傾斜してしまい、永久歯が生えるスペースを狭くしてしまうのです。
その結果、永久歯が正しい位置に収まらず、ガタガタの歯並びになったり、永久歯が生えてこなくなる（埋伏）ことがあります。


また、乳歯が虫歯になると、後から生えてくる永久歯も虫歯になる可能性が高くなります。
更には乳歯の虫歯がひどくなって歯根まで炎症が広がると、生える前の永久歯にダメージを与えてしまう場合もあります。


このように、乳歯の虫歯は次に生えてくる永久歯や歯並びに悪影響を及ぼす可能性が高いため、注意が必要です。

• ■ 指しゃぶりなどの癖

長期間指しゃぶりを行うと、前歯が前方へ傾いてしまい、出っ歯や開咬になる可能性があります。
また、舌を前方へ突き出すような癖も、歯の前方に圧がかかってしまうため、出っ歯や開咬になりやすくなります。


生え変わりの時期にこのような癖がある場合には、永久歯の歯並びに影響が出てしまいます。

• ■ 乳歯が抜ける前に永久歯が生える

乳歯が抜ける前に永久歯が生えてくるケースは、実は珍しいことではありません。
一番最初に生え変わりが起こる下の前歯は、グラグラしているのに抜けず、乳歯の後ろから重なるように永久歯が生えてくることがよくあります。


乳歯がかなりグラグラしているのであれば、様子を見ても大丈夫なケースがほとんどです。
このような場合、しばらくすると乳歯が抜け落ちることが大半です。


しかし、永久歯が生えてきたのに乳歯がまったくグラついていない場合や永久歯が生えてきて数ヶ月経っても乳歯が抜けない場合は、乳歯は自然には抜けない可能性があるため、そのまま放置はせずにかかりつけの歯科医院を受診した方がいいでしょう。