こんにちは!花田矯正歯科です。
今回の記事では、お子様の歯肉炎の原因と予防方法についてお話ししたいと思います。
・歯茎から出血している
・歯肉炎を予防するにはどうしたらいいのか
上記のような悩みや疑問を持つ方、気になる方は是非最後まで読んでくださいね。
========【もくじ】=============
1 歯肉炎の原因と症状について
2 歯肉炎を放置すると歯周病になる可能性も
3 歯肉炎を予防する方法をご紹介
4 まとめ
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歯肉炎の原因と症状について
子どもの歯肉炎には様々な種類がありますが、歯垢の蓄積によって引き起こされることがほとんどです。
主な種類と症状、原因について詳しく解説いたします。
■不潔性歯肉炎
不潔性歯肉炎は、歯磨きが不十分なことで歯垢が充分に除去されず、歯茎に炎症が生じるものです。
歯茎が赤くなったり腫れたりし、ぶよぶよとすることもあります。
硬いものを食べたり、歯磨きをする際に出血することもあるでしょう。
不潔性歯肉炎の対処法は、歯垢の蓄積を防ぐため、まず日々の歯磨きを丁寧に行うことです。
特に歯ブラシの使い方や磨き方に注意を払いましょう。
歯垢が歯石に変わっている場合、歯科医院でクリーニングし、歯垢を除去する必要があります。
■萌出性歯肉炎
萌出性歯肉炎は、特に6歳臼歯や12歳臼歯が生える時によく見られる炎症です。
歯が生えてくる際、歯の一部が歯茎に埋まるような状態になるため、歯ブラシが届きにくくなります。
その結果、歯垢が蓄積しやすくなり、歯肉炎を引き起こすことがあるのです。
歯が完全に生えると通常は症状が落ち着きますが、この時期に歯垢が溜まることで虫歯になるリスクが高まるため、注意が必要です。
特に、子どもが自分で歯を磨く場合、十分に磨けていないことが多いため、保護者による仕上げ磨きが非常に重要となります。
歯が生える過程でも、歯ブラシが届きにくい部分を意識して磨き、歯垢の蓄積を防ぐことが萌出性歯肉炎の予防に繋がります。
■思春期性歯肉炎
思春期性歯肉炎は小学校高学年から中学生に多く見られる歯肉炎のひとつです。
心身の成長に伴ったホルモンバランスの乱れや生活の変化が主な原因となります。
思春期では、エストロゲンやプロゲステロンなどのホルモン分泌がとても活発になり、歯茎への血流量が増加します。
そして増加した血流は、歯垢などに対する歯茎の反応性が高まるため、炎症を引き起こすのです。
この状態を改善するには、まず生活習慣を規則正しく保つことが重要です。
栄養バランスのとれた食事を心がけ、十分な睡眠とストレス管理が効果的でしょう。
デンタルフロスや歯間ブラシなどを活用し、歯磨きだけでは除去しきれない歯垢をしっかりと取り除くことも重要です。
■若年性歯周炎(侵襲性歯周炎)
若年性歯周炎は、小学生から30代前後の若年層と幅広く発生する歯周病の一種です。
特徴は、進行速度の速さで、一般的な歯周病は時間をかけて徐々に進行しますが、若年性歯周炎は短期間で急速に症状が進んでしまうため、特に注意が必要です。
若年性歯周炎の原因は完全には解明されていませんが、遺伝的な要因が関係しているとも言われています。
若年性歯周炎では、歯を支える骨が吸収されることで、歯周ポケットが深くなります。
それにより、歯が移動しやすくなることもあるのです。
放置すると歯の喪失につながる可能性があるため、特に注意が必要な症状となります。
歯肉炎を放置すると歯周病になる可能性も
歯肉炎は歯周病の初期段階であり、上記でもお伝えしたように、適切な治療やケアを行わないと症状は徐々に悪化していきます。
歯肉炎を放置すると、歯を支える骨や他の歯周組織に炎症が広がり、結果症状が深刻な歯周病へと進行するリスクが高まってしまいます。
歯周病が進行すると歯周組織が徐々に破壊され、破壊された歯周組織が自然に元に戻ることはないのです。
また、歯周組織の破壊が進むと歯が揺れ始め、最終的には抜け落ちる可能性もあります。
特に子どもの場合、歯や歯茎の健康は将来の歯の健康に直接影響します。
歯肉炎の早期発見と適切な治療が非常に重要なのです。
日々の正しい口腔ケアや定期的な歯科検診によって、歯肉炎のリスクを減らすことが出来ます。
親御様は子どもの歯磨きをしっかりとサポートし、適切な口腔衛生習慣を身に付けさせることが、歯肉炎や歯周病の予防に繋がるのです。
歯肉炎を予防する方法をご紹介
子どもの歯肉炎を予防するためには、歯垢を溜めないことが非常に重要です。
健康な歯を維持する出来るよう、子どもの歯肉炎を予防する方法を確認しましょう。
■正しい方法で歯磨きを行う
歯肉炎の予防・改善の基本は毎日の歯磨きです。
毎日歯磨きを丁寧に行い、歯垢をきちんと取り除くことが大切です。
特に、歯と歯茎の境目に毛先を軽く当てることを意識し、優しく、そして小刻みに動かして丁寧にブラッシングすることで、歯垢の蓄積を防ぐことが出来ます。
歯ブラシだけでは届きにくい部分は、歯間ブラシやデンタルフロスを使って清掃することが効果的です。
そのため、毎日習慣的に行う自宅での丁寧な歯磨きが求められます。
ただ、子どもの場合は自分でしっかりと磨けていないことが多いです。
保護者が仕上げ磨きを行い、歯茎の状態もチェックしてあげましょう。
また、歯並びや噛み合わせの状態は一人ひとり違うため、汚れが溜まりやすい場所も人によって異なります。
子どものお口の状態に合った歯ブラシの選定とブラッシング方法を身につけるために、歯科医院でブラッシング指導を受けると良いでしょう。
■生活習慣を見直す
歯肉炎を予防するためには、歯磨きだけでなく免疫力を高めることも大切なのです。
栄養バランスのよい食事と質のよい睡眠を摂るよう日々心がけるようにし、生活リズムを整えて免疫力を高めましょう。
また、ビタミンCが欠乏すると歯茎が出血を起こしやすくなり、ナイアシンが欠乏すると炎症が起きやすくなります。
ビタミン不足による歯肉炎も予防できるよう、日頃から新鮮な野菜や果物を取り入れるようにしましょう。
■定期的に歯科医院を受診する
どんなに自宅での歯磨きを頑張っていても、自分で口内の歯垢を100%取り除くのは困難です。
歯肉炎は自覚症状がないことも多いので、定期的に歯科医師の診察を受けるようにしましょう。
自宅での口腔ケアでは取り除けない歯垢を除去し、口内を健康に保つことが出来ます。
特に、乳歯から永久歯に生え変わる時期は、お口の環境が変化しやすいです。
歯肉炎を予防するために、3か月に1回は歯科医院を受診するようにしましょう。
まとめ
子どもによく起こる歯肉炎には生え変わりによる一時的なものもあれば、ケア不足による歯垢・歯石の蓄積によるものなどがあります。
中でも若年性歯周炎は、通常の歯周病に比べ、進行が速いことが特徴の歯肉炎です。
子どもの歯肉炎が重度の歯周病にまで悪化することはごく稀ですが、放っておくと炎症が進み歯を失う可能性もあります。
子どもを歯肉炎から守るためには、毎日の歯磨きと規則正しい生活が非常に重要です。
歯肉炎の症状が見られたら、放置せずに早めに歯科医院を受診しましょう。
また、定期検診を習慣化して、日頃から子どものお口の健康を守りましょう。
お子様の歯茎の状態が気になる方は、尼崎駅近くの歯医者「花田矯正歯科」にお気軽にご相談ください。
長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。
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